「Webデザインのスキルは身についてきた。そろそろ副業を始めたいけど、何から準備すればいいんだろう?」
この記事を読んでいるあなたは、きっとそんな不安を抱えているのではないでしょうか。
私も副業を始める前は同じでした。「スキルは足りているのか」「クライアントとどうやりとりすればいいのか」「トラブルが起きたらどうしよう」…考えれば考えるほど不安が膨らんで、なかなか一歩を踏み出せませんでした。
でも振り返ってみると、実は準備すべきことはそこまで多くありません。むしろ、準備を完璧にしようとしすぎて動けなくなっている人の方が多いんです。
今回は、私が副業を始めるときに「これだけはやっておいて良かった」と思うこと、そして「これをやっておけば良かった」と後悔したことを踏まえて、副業開始前に必要な準備を完全リスト化しました。
チェックリスト形式でまとめているので、1つずつクリアしていけば、自信を持って副業をスタートできるはずです。
まず知っておきたい:副業デザイナーの心構え
準備リストに入る前に、副業として働く上での基本的な心構えを確認しておきましょう。
最初から完璧である必要はない
「まだスキルが足りない」「もっと勉強してから」と思っていませんか? 実は、完璧になってから始める必要はありません。
クライアントが求めているのは「そのレベルの仕事ができる人」であって、「すべてができる完璧な人」ではないのです。最初は小さな案件から始めて、経験を積みながら成長していく。それが副業デザイナーの自然な成長過程です。
本業とのバランスを最優先に
副業を始めると、つい頑張りすぎてしまいがちです。でも、本業に支障が出たり、体調を崩したりしては本末転倒。
無理のない範囲で始めることが、長く続けるコツです。最初は月に1〜2件の小さな案件から。慣れてきたら徐々に増やしていきましょう。
失敗は誰もが通る道
最初の案件で完璧にこなせる人なんていません。修正依頼が来たり、コミュニケーションで失敗したり、納期ギリギリになったり…私も数え切れないほど失敗しました。
でも、その失敗から学んで改善すれば大丈夫。失敗を恐れて動かないより、小さく失敗しながら前進する方が、確実に成長できます。
【心構え編】副業を始める前に決めておくこと
では、ここから具体的な準備リストに入っていきます。まずは心構えや方針を決める部分からです。
☑ 副業の目標を明確にする
「なぜ副業をするのか」を明確にしておきましょう。目標によって、取るべき戦略や案件の選び方が変わってきます。
目標例:
- 月3万円の副収入を得る
- 将来フリーランスとして独立するための実績作り
- 本業では得られない経験を積む
- デザインスキルを実践で磨く
目標が曖昧だと、案件選びに迷ったり、途中でモチベーションが下がったりします。紙に書いて見えるところに貼っておくのもおすすめです。
☑ 稼働可能な時間を把握する
現実的に副業に使える時間を計算しましょう。
チェック項目:
- 平日の夜:何時から何時まで作業できるか
- 週末:何時間確保できるか
- 月の合計稼働時間はどのくらいか
- 繁忙期など、作業できない時期はあるか
例えば、平日毎日2時間+週末6時間なら、月に約50〜60時間。この時間内でこなせる案件量を見極めることが大切です。
☑ 受けたい案件・受けない案件を決める
すべての案件を受ける必要はありません。むしろ、自分が成長できる案件、得意な分野の案件に集中する方が効率的です。
決めておくべきこと:
- 得意な制作物(バナー、LP、Webサイトなど)
- 苦手・やりたくない分野
- 最低単価(これ以下は受けない)
- 納期の目安(受注から何日以内なら対応可能か)
最初は経験のために幅広く受けるのもありですが、徐々に専門性を持った方が単価も上がりやすくなります。
【スキル編】最低限必要なスキルをチェック
副業を始める前に、本当に必要なスキルが身についているか確認しましょう。
☑ デザインツールを実案件レベルで使える
「基本操作ができる」レベルではなく、「クライアントワークで使える」レベルまで習得しましょう。
最低限必要なスキル:
- Figma/Photoshop/Illustratorのいずれかで、デザインカンプが作れる
- レイヤー管理がきちんとできる
- 書き出し(エクスポート)ができる
- データの受け渡し方法を理解している
不安な人は、架空案件を想定して、クライアントに納品するつもりでデータを整理する練習をしておきましょう。
☑ 基本的なデザイン原則を理解している
ツールが使えても、デザインの基礎が分かっていないと良いものは作れません。
押さえておくべき基礎:
- 色彩理論(配色の基本)
- タイポグラフィ(フォントの選び方、可読性)
- レイアウトの4原則(整列・近接・反復・対比)
- 余白の取り方
- レスポンシブデザインの考え方
これらは本1〜2冊読めば理解できます。実践しながら身につけていけば大丈夫です。
☑ HTMLとCSSの基礎知識(あれば尚良し)
デザインだけの案件なら必須ではありませんが、基礎知識があると大きなアドバンテージになります。
メリット:
- 実装可能なデザインを提案できる
- エンジニアとのコミュニケーションがスムーズ
- コーディング込みの案件も受けられる(単価アップ)
Progateやドットインストールで、HTML/CSSの基礎セクションを一通り学んでおくことをおすすめします。
☑ 最低限のビジネスマナー
デザインスキル以外に、社会人としての基本マナーも重要です。
チェック項目:
- 敬語が使える
- ビジネスメールの書き方を理解している
- 返信は24時間以内を心がける
- 報連相(報告・連絡・相談)ができる
当たり前のことですが、これができていない副業デザイナーは意外と多く、しっかりできるだけで信頼されます。
【環境編】作業環境と体制を整える
スキルが準備できたら、次は作業環境です。
☑ 作業環境を整える
副業とはいえ、仕事をする以上、きちんとした環境が必要です。
必須環境:
- デザインツールがスムーズに動くPC(メモリ8GB以上推奨)
- 安定したインターネット環境
- 集中できる作業スペース
- データのバックアップ体制(クラウドストレージ)
あると便利:
- デュアルディスプレイ(作業効率が格段に上がります)
- デザイン用マウス/トラックパッド
- 外付けハードディスク
PCが古い場合は、この機会に買い替えも検討しましょう。作業効率が上がれば、投資はすぐに回収できます。
☑ 必要なソフト・ツールを契約する
プロとして仕事をする以上、有料ツールへの投資は必要経費です。
デザインツール:
- Adobe Creative Cloud(Photoshop/Illustrator使用の場合)
- Figma Pro(チーム案件が多い場合)
- Canva Pro(バナー制作が多い場合)
その他のツール:
- Googleドライブ/Dropbox(ファイル共有)
- Slack/Chatwork(クライアントとのコミュニケーション)
- Zoom(オンライン打ち合わせ)
最初は無料プランでも大丈夫ですが、案件が増えてきたら有料プランへの移行を検討しましょう。
☑ 連絡手段を整備する
クライアントからの連絡に迅速に対応できる体制を作りましょう。
準備すること:
- 副業用メールアドレスを作成(Gmailで十分)
- 通知設定を最適化(重要なメールを見逃さない)
- スマホでもメール確認できるようにする
- 営業時間・連絡可能時間を明確にする
「平日は本業があるため、返信は19時以降になります」など、事前に伝えておくとトラブルが減ります。
☑ 請求書・契約書のテンプレートを用意
案件が決まってから慌てて作るのではなく、事前に準備しておきましょう。
用意すべきもの:
- 請求書テンプレート(Excel/Googleスプレッドシート)
- 見積書テンプレート
- 簡易的な契約書や発注書のフォーマット
無料のテンプレートサイトからダウンロードして、自分用にカスタマイズしておけばOKです。Misocaなどの無料請求書作成サービスもおすすめです。
【営業準備編】案件獲得の準備をする
環境が整ったら、いよいよ案件獲得に向けた準備です。
☑ ポートフォリオを作成・公開する
これがないと始まりません。実績がなくても、架空プロジェクトで構わないので、3〜5つの作品を用意しましょう。
必須要素:
- 作品画像
- 制作の背景・目的
- ターゲットユーザー
- 工夫したポイント
- 使用ツール
- 連絡先
STUDIO、Notion、Behanceなど、無料で作れるサービスを活用しましょう。
☑ プロフィールを作り込む
あなたがどんな人で、何ができるのかを明確に伝えるプロフィールを作りましょう。
記載すべき内容:
- 簡単な自己紹介
- できること・得意なこと
- 使えるツール
- 稼働可能時間
- 対応可能な業務範囲
- 過去の経歴(関連があれば)
クラウドソーシングサイトのプロフィール欄や、ポートフォリオのAboutページに掲載します。
☑ 案件獲得の場所を決める
どこで案件を探すか、具体的なプラットフォームを決めておきましょう。
初心者におすすめ:
- クラウドワークス:案件数が多く、初心者でも受けやすい
- ランサーズ:同上
- ココナラ:スキルを出品する形式、受け身でも案件が来る
慣れてきたら:
- SNS(特にX)での営業
- 知人からの紹介
- 企業への直接営業
最初はクラウドソーシングで実績を作るのが現実的です。
☑ 提案文のテンプレートを作る
クラウドソーシングで案件に応募する際の提案文は、毎回ゼロから書くと時間がかかります。
テンプレートに含めるべき項目:
- 挨拶
- 案件への興味・共感
- 自己紹介
- 実績・ポートフォリオURL
- 提案内容(この案件でできること)
- 納期・料金
- 締めの言葉
案件ごとにカスタマイズは必要ですが、ベースがあると効率的です。
【法律・お金編】トラブルを避けるための準備
最後に、お金や法律面での準備も忘れずに。
☑ 確定申告が必要か確認する
副業の収入が年間20万円を超えると、確定申告が必要になります。
今やるべきこと:
- 収入と経費を記録する習慣をつける
- 領収書・請求書を保管する
- 確定申告の基礎を学んでおく
会計ソフト(freee、マネーフォワードなど)を使うと、確定申告が簡単になります。無料プランから始められます。
☑ 副業が会社で許可されているか確認
本業の会社が副業を禁止していないか、就業規則を確認しましょう。
副業OKの場合でも、届け出が必要なケースもあります。後でトラブルにならないよう、事前確認は必須です。
☑ 最低限の契約知識を身につける
トラブルを避けるため、契約に関する最低限の知識は持っておきましょう。
知っておくべきこと:
- 著作権の扱い(納品後の権利はどちらに?)
- 修正回数と範囲(無制限はNG)
- 納品形式(PSDファイル、PNGなど)
- 支払い条件(前払い・後払い、振込手数料の負担)
特に個人間取引では、曖昧なまま進めるとトラブルになりやすいので、必ず文書で確認を取りましょう。
【完全チェックリスト】コピーして使える準備リスト
最後に、ここまでの内容をチェックリストとしてまとめます。印刷またはコピーして、準備を進めてください。
【心構え編】
- 副業の目標を明確にした
- 稼働可能な時間を把握した
- 受けたい案件・受けない案件の基準を決めた
【スキル編】
- デザインツールを実案件レベルで使える
- デザインの基礎理論を理解している
- HTML/CSSの基礎知識がある(推奨)
- ビジネスマナーを身につけている
【環境編】
- PCと作業環境が整っている
- 必要なソフト・ツールを契約した
- 連絡手段を整備した
- 請求書・契約書テンプレートを用意した
【営業準備編】
- ポートフォリオを作成・公開した
- プロフィールを作り込んだ
- 案件獲得の場所を決めた
- 提案文のテンプレートを作った
【法律・お金編】
- 確定申告の必要性を理解した
- 副業が会社で許可されているか確認した
- 最低限の契約知識を身につけた
まとめ:準備8割、行動2割で始めよう
ここまで読んで「準備することが多い…」と思ったかもしれません。でも、一つひとつは難しくありません。1週間〜2週間あれば、ほとんどの準備は完了します。
逆に、これらの準備をせずに始めてしまうと、後でトラブルになったり、非効率な作業で時間を無駄にしたりします。
「準備8割、行動2割」くらいの気持ちで、しっかり整えてから副業をスタートしましょう。準備が整えば、自信を持って一歩を踏み出せるはずです。
あなたの副業デザイナーとしての第一歩を、心から応援しています!

