「また今月も低単価案件ばかり…いつになったら単価が上がるんだろう」
クラウドソーシングでバナー1枚3,000円、LP制作1万円。時給換算すると、アルバイト以下。こんな状況に悩んでいませんか?
私も駆け出しの頃は、同じように低単価案件ばかりこなしていました。「実績を積めばいつか単価は上がる」と信じて頑張っていたのですが、なかなか状況は変わりませんでした。
でも、ある時気づいたんです。単価が上がらないのは「スキル不足」が原因じゃなかった。意識を変えて、行動を変えたら、同じスキルレベルでも単価が2倍、3倍になったんです。
今回は、私が実践して効果のあった「初心者でもできる単価アップの方法」をお伝えします。スキルを磨くのも大切ですが、それ以外にできることがたくさんあります。
なぜあなたの単価は上がらないのか?
まず、単価が上がらない本当の原因を理解しましょう。多くの初心者が勘違いしているポイントがあります。
原因1:「実績を積めば自動的に単価が上がる」と思っている
これ、大きな誤解です。同じクラウドソーシングで、同じような案件を100件こなしても、単価は上がりません。
なぜなら、低単価案件の市場にい続けている限り、クライアント側も「安く依頼できる人」としてしか見ていないからです。実績の数ではなく、どんな実績を積むかが重要なんです。
原因2:自分から単価を提示していない
「相手が提示した金額で受ける」というスタンスだと、いつまでも安く使われるだけです。
クライアントは「できるだけ安く、良いものを」と思っています。あなたが何も言わなければ、低い金額を提示してきて当然です。自分の価値を自分で示さなければ、誰も評価してくれません。
原因3:「初心者だから安くて当たり前」と思い込んでいる
初心者かどうかは、クライアントにとってはどうでもいいことです。クライアントが見ているのは「この人に頼んだら、求めている成果物が手に入るか」だけ。
初心者でも、価値を提供できるなら正当な対価をもらうべきなんです。自分で自分を安売りしてはいけません。
原因4:「デザインするだけ」で仕事が終わっている
「言われた通りにデザインを作って納品」だけでは、あなたは「作業者」でしかありません。
単価の高いデザイナーは、デザインの前後にも価値を提供しています。提案、改善案、運用のアドバイス…こうした付加価値が単価の差を生むんです。
単価を上げるために意識すべき5つのこと
原因が分かったところで、具体的に何を意識すればいいのか見ていきましょう。
1. 「時給」ではなく「提供する価値」で考える
まず、あなたの価値を時給ベースで考えるのをやめましょう。
例えば、バナー1枚の制作に3時間かかったとします。時給1,000円なら3,000円。でも、そのバナーでクライアントの売上が10万円上がったら? そのバナーの価値は3,000円どころではないはずです。
意識を変える:
- 「3時間かかるから3,000円」→「売上に貢献できるから10,000円」
- 「作業量」で価格を決めるのではなく、「成果」で決める
この意識があると、自然と提案の質も変わってきます。
2. クライアントの「その先」を考える
多くの初心者は、依頼内容をそのまま受け取って作るだけです。でも、単価の高いデザイナーは違います。
「なぜこのバナーが必要なのか」「どんな効果を期待しているのか」「ターゲットは誰なのか」を必ず確認します。
具体例:
初心者の対応: 「バナーを作ってください」→「承知しました。こちらのデザインでいかがでしょうか」
単価が高いデザイナーの対応: 「バナーを作ってください」→「承知しました。まず確認させてください。このバナーでどんな層にアプローチしたいですか? クリック率を重視しますか、それともブランドイメージを優先しますか?」
後者の方が「この人は本質を理解している」と思われ、信頼が生まれます。信頼が単価アップにつながるんです。
3. 「できません」ではなく「代替案」を出す
クライアントから難しい要望が来たとき、「それはできません」で終わらせていませんか?
単価の高いデザイナーは、できない理由を説明した上で、「こうすればもっと良くなります」と代替案を提示します。
例:
NG対応: 「そのデザインは実装が難しいので、できません」
OK対応: 「そのデザインはコーディングの工数が大きくなり、スマホでの表示にも問題が出る可能性があります。代わりに、こちらのデザインなら実装もスムーズで、同じ効果が得られると思います」
問題解決能力を示すことが、あなたの価値を高めます。
4. 「丁寧すぎるくらい」のコミュニケーション
意外かもしれませんが、単価アップに最も効果があるのがコミュニケーションです。
デザインスキルが同じでも、コミュニケーションが丁寧な人の方が圧倒的に信頼され、リピートされ、単価交渉もしやすくなります。
実践すべきこと:
- 連絡は24時間以内に必ず返信
- 進捗を定期的に報告(「順調に進んでいます」だけでもOK)
- 納品時には「使い方ガイド」や「今後の改善案」を添える
- 修正依頼には感謝を伝える(「ご指摘ありがとうございます」)
これだけで「この人にまた頼みたい」と思われ、次回は条件交渉がしやすくなります。
5. 自分の「専門性」を作る
「何でもできます」より「これが得意です」の方が、単価は上がりやすくなります。
最初は幅広く経験するのも良いですが、ある程度慣れてきたら、得意分野に絞りましょう。
専門性の例:
- 美容・健康系のLPが得意
- ECサイトのバナー制作が得意
- スマホアプリのUI/UXデザインが得意
- BtoB企業の企業サイトが得意
専門性があると「この分野ならこの人」と思われ、価格競争から抜け出せます。
初心者でも今日からできる単価アップの具体策
意識が変わったら、次は行動です。明日から実践できる具体的な方法を紹介します。
1. ポートフォリオに「成果」を追記する
今あるポートフォリオを見直してください。作品画像だけ載せていませんか?
それぞれの作品に、以下を追加しましょう:
- クライアントの課題
- あなたの提案内容
- デザインで工夫したポイント
- 可能であれば、実際の成果(クリック率が◯%改善、など)
「この人は成果を出せる」と思われることが、単価交渉の武器になります。
2. 既存クライアントへの単価交渉
新規で高単価案件を取るより、既存クライアントとの単価交渉の方が成功率が高いです。
交渉のタイミング:
- 3〜5案件こなして信頼関係ができた後
- 成果が出たことを実感してもらえた時
- 新しい提案をするとき
交渉の例文:
「◯◯様、いつもお世話になっております。これまで◯件のご依頼をいただき、お役に立てていることを嬉しく思っております。今後もより良い成果を出すため、追加で◯◯の提案もさせていただきたく、料金を見直させていただけないでしょうか。現在の単価から◯円アップの◯◯円でご検討いただけますと幸いです」
断られても関係が壊れることはほぼありません。むしろ、自分の価値を示す良い機会です。
3. 高単価案件に「まず応募してみる」
「自分にはまだ早い」と思う案件にも、思い切って応募してみましょう。
意外かもしれませんが、高単価案件の方が競争率が低いことも多いんです。みんな「自分には無理」と応募しないから。
応募のポイント:
- 自信を持って提案する(謙遜は不要)
- なぜこの案件に興味があるのか熱意を伝える
- 不足しているスキルは「学習中」「キャッチアップします」と正直に伝える
落ちても失うものはありません。むしろ、高単価案件に応募する経験自体が学びになります。
4. クラウドソーシング以外の営業先を開拓
クラウドソーシングは便利ですが、低単価案件が多いのも事実。高単価を目指すなら、別の営業先も開拓しましょう。
おすすめの営業先:
- X(Twitter)でデザイン制作を募集している企業
- 地元の中小企業への直接営業(意外と穴場)
- 知人・友人からの紹介
- デザイナー向けエージェントへの登録
最初は怖いかもしれませんが、直接取引の方が手数料もなく、単価交渉もしやすくなります。
5. 提案時に「付加価値」を明記する
クラウドソーシングで応募するときの提案文を見直しましょう。
NG提案文: 「はじめまして。◯◯と申します。デザイン経験は1年です。頑張りますのでよろしくお願いします」
OK提案文: 「はじめまして、◯◯と申します。今回の案件を拝見し、ぜひお力になりたくご連絡しました。
貴社のターゲット層である20〜30代女性に響くデザインが得意で、過去には類似案件で◯◯という成果を出しました。
今回は、デザイン制作だけでなく、以下もご提供できます: ・ターゲットに合わせた配色・フォント提案 ・競合調査と差別化ポイントの提示 ・納品後の運用アドバイス
ご検討いただけますと幸いです」
付加価値を明確に示すことで、他の応募者との差別化ができます。
6. スキルアップは「単価が上がるスキル」に絞る
闇雲にスキルを増やすのではなく、単価アップに直結するスキルに集中しましょう。
優先的に学ぶべきスキル:
- UI/UXの基礎知識(デザインの説得力が増す)
- 基礎的なマーケティング知識(提案の質が上がる)
- HTML/CSS(コーディング込みなら単価1.5〜2倍)
- ライティングの基礎(デザイン+コピー提案で差別化)
アニメーションや3Dなど高度なスキルよりも、まずはビジネスに直結するスキルを優先しましょう。
7. 実績を「見せる」習慣をつける
どんなに良い仕事をしても、発信しなければ誰も知りません。
実践すべきこと:
- 完成した作品をSNSで発信(クライアント許可を得て)
- 制作の裏側や工夫したポイントをnoteやブログに書く
- ポートフォリオを定期的に更新
露出が増えると、向こうから依頼が来るようになり、価格交渉の主導権も握りやすくなります。
単価アップは「交渉」ではなく「価値の提示」
ここまで読んで、「単価交渉って難しそう…」と思ったかもしれません。
でも、本質は交渉ではなく「価値の提示」です。あなたがどんな価値を提供できるかを明確に示せれば、クライアントは納得して対価を払ってくれます。
覚えておいてほしいこと:
- 初心者でも、価値を提供できれば正当な対価をもらえる
- 単価アップは「スキル」だけでなく「コミュニケーション」「提案力」で決まる
- 自分を安売りせず、自信を持って価値を伝える
最初は勇気がいるかもしれません。でも、一度単価交渉が成功すると、「自分の価値はこれでいいんだ」という自信がつきます。
まとめ:単価アップは「意識」から始まる
単価が上がらないのは、スキル不足だけが原因ではありません。意識と行動を変えれば、今のスキルレベルでも単価は上げられます。
今日からできることを1つずつ実践してみてください。半年後、あなたの単価は確実に変わっているはずです。
自分の価値を信じて、一歩踏み出してみましょう。応援しています!

